香芝市の精神疾患や心の健康に関する支援策が議会で話し合われた。この中で、精神疾患の患者数が顕著に増加している実態が確認された。令和5年1月時点では、香芝市内の精神障害者保健福祉手帳所持者が748人に達し、特に50代の所持者が167人を占めている。これに伴い、経済的負担が大きいことや、社会的な無理解が影響を及ぼしていると考えられた。
相談支援体制として、香芝市は専門職を配置し、定期的な相談支援事業を行ってきた。また、精神障害者家族教室も開催し、当事者家族が意見を交換する場を設けている。これにより、当事者や家族が直面するさまざまな問題を共有し、必要な支援に繋がることが期待される。しかし、支援の手が差し伸べられないまま孤立する方も多く、さらなる支援が求められている。
香芝市内の安全対策に関しては、通学路の危険箇所情報を収集し、幼い命を守るための取り組みが行われている。市では、交通安全対策としてグリーンベルトの設置や路面標示の清掃、更新に注力している。道路の安全を確保するためには、自治体や市民の連携が必要不可欠であり、様々な意見が市に寄せられている。
現在、香芝市の地域公共交通については、デマンド交通の利用促進やコミュニティーバスの運行が行われている。これに対する市民の関心は高く、利便性を感じている人々も多い反面、利用の制限があることに不満を抱く声もある。特に、公共交通の利便性向上に向けた調査が必要とされている。市は、こうした意見を聴き入れ、今後の交通計画の見直しに活かしていく方針である。