令和5年9月4日、香芝市議会は第4回定例会を開催し、多くの議題を審議した。
特に、令和4年度決算の健全化判断比率と資金不足比率に関する報告が行われた。福本武史副市長は、実質公債費比率が11.6%、将来負担比率が51.3%と報告し、財政健全化に向けた取り組みの進展を強調した。やり取りの中で、眞鍋亜樹議員は比率の推移と影響を問うと、副市長は今後の方針として、住民への説明を徹底する考えを示した。
また、不正受給問題に関する訴訟提起も報告された。市長の福岡憲宏氏は、過去の負担に基づく改善計画を進める意向を述べ、市民に理解を求めた。議員らは、予算の透明性と公正性についても懸念を示し、引き続き重要なテーマとする意向を固めていた。
次に、香芝市特定教育・保育施設に関する条例改正案が提起され、効率的な運営が求められた。副市長は、その背景にある法律改正について説明し、今後の取り組みを協議する姿勢を見せた。議論の中で、教育関係者からの具体的な意見を反映させることの重要性が確認され、引き続き偏りない委員構成の必要性が強調された。
さらに、令和5年度一般会計補正予算案が提案され、予算の実現可能性に関する質疑が続いた。副市長は、歳入歳出の見込みに基づく説明を行い、透明性の向上にも取り組む意義を語った。議員たちも予算達成に向けた具体策を求め、施策に対する市民の理解を深める必要性を認識していた。
この定例会では、香芝市の財政や教育、福祉に関連する多岐にわたる課題が取り上げられ、質疑応答を通じて議員相互の意見交換が行われた。議長からは、今後も議会運営の透明性と効率性を維持するための協力が呼びかけられ、来る日々に向けた期待感が広がった。議会が引き続き地域の課題解決に向け、取り組む姿勢を示しており、今後の審議結果にも注目が集まる。