香芝市議会は令和6年第3回臨時会を4月22日に開催し、複数の重要案件を議論した。その中でも、市税条例の改正案や新たな副議長の選出、報告された損害賠償案件への対応が注目されている。
初めに、福岡憲宏市長は人事異動の紹介を行い、職員の新たなスタートを祝った。さらに、副議長の辞職願が提出され、その承認が行われた後、新副議長に中谷一輝議員が選ばれた。中谷副議長は、市民目線での議会運営を目指すと述べた。
また、いくつかの損害賠償事件についても報告された。報第8号は道路の管理上の瑕疵に起因する事故の損害賠償に関するもので、事故は先月19日に発生し、この道路の陥没状態が問題視されていた。都市創造部の津本和也部長は「通報はなかったが、早急に対応する」と明言した。
さらに、報第9号では公用車の運行による事故が報告され、関係者のメンタルケアが必要と認識されていた。秋山優危機管理監は「職員への指導とケアを行う」と応じた。
財政面では、報第10号にて令和4年度の歳入歳出決算の不認定について取り扱われ、市民環境部の岡本博文部長が最近の裁判所の判決が影響を与えていることを説明した。この件は9月の決算審議の中で議会から指摘されたことに対する措置で、透明性の向上が求められている。
この臨時会では、香芝市税条例の一部改正に関する承第1号が報告され、個人市民税の定額減税や固定資産税に関する特例について議論が行われた。減税に伴う歳入削減額はおおよそ3億5,500万円で、国による補填が期待されている。
最後に、小西友吉氏が香芝市教育委員会教育長として再任される件も取り上げられた。市長は彼の人柄と教育への情熱を理由に彼を推薦し、教育委員会の方針に対する理解を示した。
中でも市民の間からは学校再編に関する疑念が集まり、市長自身の責任も伴う中で、教育方針が地域住民の声とどのようにリンクしていくのかが今後の大きな課題となる。