令和5年第5回香芝市議会定例会が開催され、数件の条例改正や補正予算案が審議された。
特に注目を集めたのは「健康保険証」の継続を求める意見書(案)である。この意見書には賛成もあり、議論が繰り広げられた。反対意見を述べたのは中山 武彦議員であり、マイナンバーカードと保険証の統合に関するトラブルが多発していることを強調した。
彼は、最近の調査によると、マイナンバーの登録データの誤りが841件あり、その結果医療現場で混乱が生じていると指摘した。また、政府はこの問題を解決すべく調査を実施しているものの、国民や患者にとっては依然として不安が残っているという見解を示した。
賛成意見を述べた筒井 寛議員は、周りの市民からの声を紹介し、現行の保険証をそのまま使用したいという要望が強いと述べた。その上で、マイナンバーカードの問題についても注意が必要だと強調した。さらに、福祉教育委員長の小西 高吉氏も、この意見書の重要性を指摘し、国に対する市民の声を届ける必要があると述べた。
意見書の採決結果は、賛成少数で否決となった。これに対し、議員たちからは市民の声を尊重し、国に対し強く意見を発信する姿勢が求められた。
その他にも、追加議案の議第63号についての補正予算案が提出され、約5億468万円の追加が必要とされている。また、この補正予算は、教育や民生補助に関連する施策に充てられる予定である。
これに対する質疑応答が行われ、具体的な支援内容などについて議員たちから様々な意見が出された。今回の議会では市民生活に直結する重要な課題が数多く議題に上がり、活発な議論が展開された。