令和5年第1回香芝市議会定例会が、令和5年3月17日に開催され、様々な重要な議案が審議された。
主な議案として、香芝市国民健康保険条例の一部改正や、香芝市家庭的保育事業の読み上げが行われた。これに対して、議員の中からは様々な賛否の意見が出された。
特に注目を集めたのが、福祉教育委員長の中谷一輝氏が報告した内容で、香芝市の家庭的保育事業に関して条例の改正を決定した。この条例は、香芝市の保育の質を確保することを目的としており、家庭的保育の制度を整備するものである。中谷氏は「家庭的保育を通じて保育の質向上を目指す」と強調した。
また、香芝市国民健康保険条例の改正についても質疑が行われた。青木恒子議員は、「国民健康保険世帯は市全体の26%で、軽減措置を受けている世帯が66%存在する。増税には反対である」と訴えた。これに対して賛成の立場から木下充啓議員が「今回の改正は県内保険料水準統一のため不可欠であり、必要な措置である」と答えた。
さらに、奈良県広域水道企業団設立準備協議会に関する議論も激化した。中井政友議員は「広域化は公共性を弱める危険がある」と強く反対した。一方、賛成する姿勢を示した中山武彦議員は「広域化は経営の効率化と住民負担の軽減に寄与する」と主張した。
加えて、香芝市の障害者支援センター条例の廃止に関しても論争があった。木下充啓議員は「廃止によって市民の権利が曖昧になる。保障の根拠が必要だ」と指摘。また、南浦議会事務局長の挨拶でも、退職者への労いが述べられた。
最終的に、議第12号として、令和5年度香芝市一般会計予算が可決され、さらなる議題が持ち上がった。議会の進行と共に、行政側における今後の施策に対し議員からの厳しい視線が寄せられ、市民の福祉向上を目指すための議論が今後も続いていくことが期待される。