令和3年第5回香芝市議会定例会が8月30日に開催された。議長の川田裕氏は出席した議員に感謝の意を表した上で、スムーズな議事進行に協力を求めた。市長の福岡憲宏氏は、定例会の冒頭で新型コロナウイルスへの対策とその影響について言及した。感染者数が全国的に増加する中で、市民への啓発と支援の徹底を図る考えを示した。
また、福岡市長は、ワクチン接種に関する進捗状況や施策の実施状況を説明した。在住高齢者のワクチン接種率が高まりつつある一方で、若い世代の接種率向上には更なる対策が必要であると強調した。特に、ワクチン接種の重要性を広く理解してもらうことが今後の課題となる。
本定例会では、議案として、令和2年度決算における健全化判断比率及び資金不足比率の報告、香芝市個人情報保護条例に関する改正の報告、香芝市手数料条例の改正などが取り上げられた。特に、財務諸表や決算報告が行われ、香芝市の財政健全化の指標が詳しく説明された。
意見書関連では、「コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書」「出産育児一時金の増額を求める意見書」などが提出された。これらの意見書は、特に市級の財政負担の軽減と子育て支援の強化が求められている状況を反映しており、議会では様々な意見が交わされた。