令和2年第4回香芝市議会定例会は、2020年9月15日に行われた。
冒頭、市長の福岡憲宏氏が「9月8日に最高裁判所において判決があった家庭ごみの収集運搬業務契約について」と述べた。最高裁判所は上告を棄却し、今後は顧問弁護士と協議し、委託料の返還など必要な対応を進める考えを示した。ごみ収集・運搬業務は市民生活に密接に関連しているだけに、市民への影響を最小限に抑えるよう早急に引継ぎを行うことが求められている。
続いて、小山義秀議員は、家庭ごみの収集運搬業務契約を巡る問題について質疑を行った。最高裁判決を踏まえ、行政としての責任や再発防止策についての区長の考え方が問われたが、関係者の発言に終始した。
その後、学校教育についても質問があった。公表された数字によると、授業時間数が不足しているとされ、授業進度に影響が出ている可能性があると指摘された。教育部長は、授業の手法を工夫し、家庭学習の充実を図る考えを示したが、実際の症状や現場の反応にも配慮する必要があると強調した。
さらに、自転車事故防止についても詳細な質疑が行われた。香芝市では、約14件の自転車事故が報告されており、特に出会い頭事故が多いことが示された。県警からの控えとしての違反状況も報告され、自転車利用のマナー向上が求められた。ヘルメット着用義務の周知も急務であり、教育活動を通じてその重要性を明確にする必要があるとされた。
最後に、香芝市では空き家問題や公共施設の管理についても重要なテーマとして取り上げられた。空き家が増加しており、所有者に適切な管理を促す努力が必要とされ、未来を見据えた公共の場設備についても意見が交換された。“イノベーションの創出”や“経済循環の改善”という視点からも、様々な施策が求められている。