香芝市議会は令和4年3月3日に開催された定例会において、様々な重要な課題について議論された。特に新型コロナウイルス感染症対策に関して、市は急激な感染者の増加に伴い、迅速かつ柔軟な施策の実施に努めていると述べた。また、今般の感染拡大に備え、自宅療養者への物資支援の要望が急増しており、可能な限り迅速に支援内容を充実させる考えが示された。
特に注目されたのが、香芝市でのワクチン接種状況だ。1回目の接種率は86.27%、2回目は85.67%であり、追加接種の3回目は34.08%とはなっている。未接種の理由としては、個人の判断や基礎疾患に起因するものがあり、特別な配慮が必要だとのことだ。
さらに、香芝市の学校教育においても、オミクロン株の影響で各種活動が制限され、学級閉鎖や自宅待機が続いている。学校としては、オンライン教育や宿題課題の配信を行うことで、児童の学ぶ権利を守るよう努力していると報告された。教育部は、今後も子供たちの精神的な安心感や自立した学びをサポートすべしという立場を強調した。
また、香芝市内の独り暮らし高齢者への見守り活動や、地域のサロン活動の再開についても言及され、感染対策を講じつつ、孤立した高齢者をしっかり支えていくことが必要であるとの認識が示された。地域におけるサポート体制を今一度見直し、多くの市民が互助の精神でつながる機会を作ることが求められている。
市長福岡憲宏氏は、香芝市の未来を見据え、地域の資源や人材を最大限に活用し、市民生活を支える公共サービスの提供を続けたいという意向を示した。公共施設の有効活用やデジタル技術の推進、包括的な地域支援を行う施策が今後ますます重要であると認識されている。