令和3年第2回香芝市議会臨時会が4月13日に開催され、市政の様々な重要事項について議論が交わされた。
この臨時会では、初めての選挙後の議会ということで、議長や副議長の選挙が議題の中心となった。新議長に選任された川田裕議員は、市民の信頼を得るため全力を尽くす意向を示し、議会の権能強化に取り組むと述べた。
副議長に選任された下村佳史議員も、協力と連携を強調しながら議会運営をよりスムーズにする姿勢を示した。議の序盤では、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた市民生活に対する支援策の充実についても言及され、議会として必要な対策を進めていく考えが示された。
また、議会改革推進調査特別委員会の設置や新型コロナウイルス感染症対策調査特別委員会の設置についても承認された。この特別委員会では、議会活動の透明性向上や感染症対策の実効性について調査や提案を行う目的が掲げられた。
市長の福岡憲宏氏も開会に際して挨拶し、初年度の施策として「笑顔をもっと、元気をずっと」を喧伝し、多様な市民ニーズに応えるために新体制での行政サービスを強化する意向を示した。特に新型コロナウイルスワクチン接種に関する取り組みとして、市民の安心安全を最優先に考えていることを強調した。
令和3年度香芝市一般会計補正予算の議案も審議された。この議案は、新型コロナウイルス影響下にある市民への支援策を含む内容であり、多くの議員からの慎重な審議が求められた。また、香芝市教育委員会教育長の任命については、慎重審議の末、提案が否決された経緯も報告され、今後の対応に注目が集まることが予想される。議会の終わりでは、会期延長の提案があったが、筒井寛議員による異議があり、最終的に会期の延長が決定された。
市民の声を反映した政策形成に向けて、今後の議会活動に期待が寄せられる。