令和元年第6回香芝市議会定例会が12月16日に開催された。議会では、様々な条例の改正について慎重に審議が行われた。
特に注目されたのは、議第56号にあたる香芝市議会議員の報酬、費用弁償及び特別職職員の給与に関する条例の改正である。本改正は、特別職職員の給与に関する法律が改正されたことを受けたもので、議員報酬については期末手当支給率の引き上げを行う内容が含まれている。
この議案に対し、「日本維新の会」の中谷 一輝議員は反対の立場から討論した。彼は、現在の財政状況の厳しさを踏まえ、市民の目線に立った対応が必要だと強調。また、昨今の金融環境や市民の生活状況を鑑みると、議員や特別職の報酬を引き上げることは不適切であるとの見解を示した。この発言に対して、同様の意見を持った議員も多く、活発な議論が展開された。
さらに、特別職の原則的な報酬設定に関しても議論になり、特別職に対して生計費や民間賃金の上昇に基づいて報酬を設定すべきという国からの通知の重要性も指摘された。中谷議員は特別職と一般職の報酬は性格が異なるため、適正な調整が必要であると述べた。
結局、議第56号は賛成多数で原案通り可決されることになったが、その過程で議員間の意見の相違や市民目線の重要性が再確認された。
また、その他の議案についても、全会一致で可決されることが多く、議会改革に向けた動きが報告された。特に、議会運営委員会からの報告の中では、議会改革調査特別委員会が活動を終了し、今後の改革に向けた提案があったことが注目された。議会全体としては、引き続き市民の信頼を得るための透明性の向上が求められている。