令和5年第1回香芝市議会定例会が、2023年2月27日に市役所5階の議場で開催された。今回の会議では、重要な報告や議案が提案された。
特に注目されたのは、香芝市の受動喫煙防止条例についてである。議員らは、香芝市役所内に設置された特定屋外喫煙場所を撤去すべきだという市民からの強い要望を受けた請願を審議し、今後の対応が求められた。議員の眞鍋亜樹氏は、この請願が市民の反対意見を反映しており、引き続き禁煙化が進められるべきと主張した。これに対し、議会では賛成と反対の意見が出され、最終的には請願は不採択となった。
また、香芝市家庭的保育事業等の条例改正についても今回の会議で議論された。この改正により、施設の運営に関する基準や懲戒に関わる権限の見直しが行われることになった。教育部次長兼福祉部次長の高木信行氏は、子供の安全を重視しており、家庭的保育における支援体制の充実を強調した。これにより、地域や家庭での育成支援がさらに強化される見込みである。
国民健康保険条例についても議論が交わされた。健康部次長の秋山優氏によると、保険料の改定が行われ、香芝市内における出産育児に関する支援が強化されたと報告された。特に出産金の増額が、市民にとっての支援を強化するものと位置付けられている。
予算に関しては、令和5年度の一般会計予算が275億9,000万円に上ることが発表された。市長の施政方針に基づき、福祉、健康、教育などの分野で市民サービスの向上が図られる方針が示された。新型コロナウイルス感染症への対応も含め、施策を進める必要性が強調されている。さらに、下水道事業会計や土地取得特別会計に関連する予算についても議論され、今後の取り組みが期待されている。
このように、令和5年第1回香芝市議会定例会は、市民の声を反映した重要な議論が展開され、さまざまな政策の進展が期待される会議であった。