令和5年第3回香芝市議会定例会が6月27日に開催され、重要な議案や意見書が審議された。市議会は行政の重要な役割を担っており、今議会では8つの主な議案が取り上げられた。
特に、香芝市の行政財産に関する土地の貸付け条例案、香芝市税条例の改正案、及び一般会計補正予算の審議が行われ、全議案が全会一致で可決された。この結果、土地利用の適正化や税収の改善に期待がかかる。
また、保育所の職員配置基準と保育士の処遇の改善を求める意見書案が議論を呼んだ。賛成の声として、青木恒子議員は、「現在の基準では保育士が必要な対応を行えない」と主張した。これに対し、反対意見では中山武彦議員が、「社会の状況を踏まえた政策が進もうとしている今、意見書の提出は不要」と述べた。結果、賛成少数で意見書は否決された。
次に、少人数学級に関する意見書案も提出されたが、こちらも賛成少数により否決となった。中井政友議員からは、少人数学級の導入が教育の質を向上させるとの意見が表明されており、今後も議論が続く可能性がある。
さらに、香芝市議会政務活動費に関わる3つの発議が行われ、ふたつの発議は賛成多数で可決された。政治活動に必要な資金の使途を見直し、議員の利用促進を図る内容が含まれている。特に、会派分を廃止し、個人への交付へ切り替えた点が注目される。これにより、より多くの市民にとって、透明性のある予算の活用が期待されている。
市長の福岡憲宏氏は、議会での議論に感謝の意を表すとともに、今後の市政発展に向けた協力を求めた。会議は全ての案件終了後、閉会の挨拶を行い、月末には新たな議題に向けて動き出すことが予想される。