令和4年第5回香芝市議会定例会が、12月22日に開催され、多くの議題が審議される中、特に個人情報保護に関する条例案が注目される。福岡憲宏市長は、マイナンバーカード事務に関する個人情報漏えいについて、調査結果を報告した。その際、本人確認を怠ったことが原因とされ市民に謝罪した。
本会議では、個人情報保護に関わる議題が複数挙げられ、議第50号から第53号までの条例案が大きな議論を呼んだ。議第50号では、個人情報の保護制度を強化するために新たな条例が提案され、中井政友議員が反対討論を行った。彼は、国のデジタル改革関連法に伴い、個人情報が企業に開放される危険性を指摘し、条例の必要性を問う意見を述べた。これに対し、眞鍋亜樹議員は賛成の立場から、適正な運用ルールが必要であると強調し、議案の可決を訴えた。
議第51号も同様に、反対討論があり、個人情報の取り扱いについて課題が指摘された。対照的に、賛成意見もあり条例の必要性が示されたことで、議会内での意見対立が浮き彫りとなった。続いて、議第55号に関する審議でも、賃金の引き上げについて賛否が分かれ、市民生活の厳しさを考慮する声が上がった。
最終日には、庁舎管理規則の遵守を求める決議が提出され、文中に記載された事実確認の不足が問題視された。委員会での報告や討論を経て、結果的に決議案は可決されたが、参加議員の意見は真っ二つに分かれた。
また、特定屋外喫煙所の撤去を求める請願書に関しては、賛成意見があったものの、最終的には不採択となった。市民からの強い要望があったにも関わらず、その結果に議員間で不満の声が上がった。これらの議題は、香芝市の今後の政策に対して市民がどのように感じ、議会がどのように応えるべきかを改めて考える契機となる。