令和6年第2回香芝市議会定例会が開催され、重要な議案が提案された。今回の会議では、香芝市歯と口腔の健康づくり推進条例の制定が特に注目を集めた。この条例は、市民の歯と口腔の健康を促進するために、基本理念と施策を定めるものである。福岡市長はこの件に関して、「市民の健康保持増進に寄与する重要な施策である」と強調した。
また、生産緑地地区の指定要件を緩和する条例についでも議論が行われた。都市創造部長は「農地を守るための重要な施策」と述べ、300平米以上の区域規模で生産緑地を指定する理由を説明した。
さらに香芝市情報公開条例及び個人情報の保護に関する法律施行条例の改正も提案された。これにより、光ディスクによる開示方法が新たに追加され、情報公開が一層進む見込みだ。上平部長は、「透明性の向上を目指す」と述べた。
令和6年度の予算案も審議された。一般会計予算は311億3,000万円で、前年比12.8%増となり、教育や福祉など多岐にわたる事業が盛り込まれている。特に注目される点は、2025年から始まる団塊世代の高齢化に対して備えるための福祉施策強化である。市は「市民生活の質を高めるために、必要な施策を充実させていく」との方針を示した。
この他にも、指定管理者の選定や、水道・下水道事業に関する予算案についても多くの議論が行われ、全体として市の成長戦略や市民サービスの向上を目指す内容が盛り込まれていることが確認された。市民にとって重要な事項が数多く議題に上がった今回の議会は、今後の香芝市の発展に向けた重要な一歩と言える。