令和6年6月20日、東御市議会の定例会において、宮入法廣刀匠の刀剣振興事業に関する詳細が報告された。市独自の文化芸術推進計画の一環として刀剣振興が位置づけられ、地元の刀鍛冶、さらには現代刀工として評価される活動の重要性が強調された。
刀剣振興事業の中核となるのは、源清麿と山浦兄弟、宮入法廣刀匠など、地域にゆかりのある刀工とその作品の展示だ。特に、初めて源清麿の刀剣が展示される展覧会が9月から11月にかけて開催される予定である。「東御の刀鍛冶 つなぐもの」というテーマで、刀剣ブームを背景に多世代の来訪者をターゲットにした文化イベントとなる見込みだ。
さらに、刀剣振興事業は観光振興とも連携し、市の魅力を引き出す戦略を策定中であり、団体や地域住民との協力も進んでいる。今後は、民間事業者とのコラボレーション企画を通じ、刀剣文化に関心のある幅広い世代へアプローチし、地域の農業・観光ともリンクさせることで、より一層の効果を期待している。
次に、幼保小連携についての活動が報告された。保育課が教育委員会に移管されることで、幼稚園と小学校間のスムーズな接続を目指し、課題を共有し合う場が設けられた。実際に、年長児の行動観察を通じて特性に基づいたサポートが行われている点も評価されており、今後の連携強化のための活動が注目されている。
また、子育て支援策としては、保育料の軽減施策が進められており、世帯の年収に応じた支援が展開される計画が説明された。市は子育てを希望する家庭に対して更なる支援を行い、子育て・子ども施策の充実を図っている。
さらに、西宮水源の整備についても進捗が報告された。ボーリング調査の結果、期待される水量を確保できる見込みが高まり、水質検査も好結果を示している。令和7年度内に施設の整備を進め、濁り水の問題を解消するための計画がある。
該当する水道が備えるべき整備計画は、もっと広範囲な地域水の供給ネットワーク構築へと繋がるもので、地域住民はこの整備に安堵していると同時に、その実現を期待されている。市は引き続き、持続可能な水道事業の運営に注力し、安全な水道水を市民へ提供する意向を語っている。このように、多様な施策と計画が相互に連携を図りながら、東御市のさらなる発展を目指す姿勢が見られた。