令和6年6月19日、東御市議会では地球温暖化をはじめとした重要な課題が議論された。
この日の一般質問のトップで地球温暖化対策について意見を述べたのは、滝澤栄一議員(さわやかな風の会)である。彼は、東御市が掲げる再生可能エネルギーの利用促進について質問し、花岡利夫市長は、太陽光発電設備導入の実績を示した。2030年までの目標に対し、2023年現在の達成率は36%であり、約4,000トンのCO2削減に成功していると報告した。
農業振興の問題も取り上げられた。滝澤議員は、東御市の農業ブランド「とうみブランド」を育成するための支援体制の整備を求めた。市長は、新規就農者支援や担い手育成の取り組みを紹介し、農業分野における人手不足の解消に向けた具体的な施策を明らかにした。特に、繁忙期の人材確保には、多様な取り組みが必要だとの認識を示した。
次に、ワイン振興の議題では、滝澤議員が御堂地区のワイン振興とその効果を質問。市長は、ワイナリーの数が増加し、地域のブランド化進展に寄与していると強調した。市は、地域ブランド確立に向けた各種イベントの実施など、ワイン愛好者向けの施策を積極的に展開する考えを示した。さらに、商工業振興においては、地域企業の支援が地域経済に不可欠であるとの認識を持ち、新規事業創出に向けた施策を発表した。
子どもたちのために安心・安全な居場所を提供することが市の課題となっている。滝澤議員は、児童館や放課後学級の環境整備について質問。市では、施設の充実を図り、特に長寿命化に向けたシステムを強化する必要があるとされている。
最後に人口ビジョンについても言及があった。2033年に2万8,200人を目指す人口計画において、人口流出対策や出生率向上が焦点となる。花岡市長は、若者流出を防ぐための施策について言及し、居住環境や娯楽サービスの充実を目指すと発表した。
以上、今回は東御市議会における現状とそれに対する施策が、定数17人の議員によって活発に議論されたことが確認された。市の各部門では、地域振興や環境対策、子育て支援などさまざまな課題に対して、引き続き取り組む姿勢を示している。