箕輪町の議会では、さまざまな課題に関する質問が行われた。特に注目されたのが、空き家対策や公共交通施策、地域コミュニティの活性化についてである。
空き家問題について、令和4年8月末の時点で町内の空き家は424戸であり、その中で特定空き家に対する取り組みが進められている。特に危険が生じるような老朽化した空き家に関しては、町と住民が協力して早期解決を図る必要があるとされ、町長は地域ごとの特性に応じた対策が重要であると強調した。
また、公共交通施策において、町長は地域の足を確保することが喫緊の課題であると認識。特に高齢者が安全に通院や買い物ができる環境の整備が重要であり、デマンド交通という新しい試みが置かれているが、利用者からのニーズをしっかり把握することが重要であると述べられた。各地域での情報収集や多面的なアプローチを通して、公共交通の定着を目指さなければならない。
地域コミュニティの活性化については、町長が公民館利用の促進および住民同士の連携を強調した。人々が結びつくことこそが地域活性化の鍵であり、地域イベントや講座が新たなつながりを生むことを期待している。
さらに、国民スポーツ大会に向けた措置とその準備についても話が及び、スポーツに関する施設整備の重要性が指摘された。競技の際に必要な整備が行われることで、スポーツ大会が地域に活力をもたらすだけでなく、次世代を担う子どもたちの成長にも寄与するとされた。
最後に、孤独・孤立問題に焦点を当て、特に若者における孤立感に対応するためには、コミュニティの強化が重要であるとの意見が出た。各年齢層に合わせたサポート体制づくりも考慮されており、町長は相談窓口の活用や若者向けプログラムの充実を図ろうとしている。