令和4年3月14日、箕輪町議会は定例会を開催した。
今回の会議では、令和4年度一般会計補正予算や教育長の任命、さらには新型コロナウイルスの影響による米価格下落への対策が議論された。
町長の白鳥政徳氏は、一般会計補正予算について、「新型コロナウイルス感染症の影響を受けた福祉施設や医療機関への支援金を計上した」と説明した。また、補正予算は歳入と歳出それぞれ3,050万円の追加を予定しており、予算総額は117億1,653万1,000円となる。
さらに、地域の教育に関する議案では、新たに小林久通氏を教育長に任命することが提案された。小林氏は県内の小中学校長を歴任しており、教育に関する優れた識見を持つ人材として評価されている。
新型コロナウイルスの影響で苦しむ農家に対しては、米の需給悪化に関する意見書を国に提出することが決定された。総務産業常任委員長の金澤幸宣氏は、談話の中で「農家の声に耳を傾け、適切な支援策を講じるべきだ」と強調した。
また、ロシアのウクライナ侵攻に対し、議会は早い段階から強く抗議し、平和的解決を求める決議を採択した。荻原省三議員はこの決議で「ウクライナ国民とともに、ロシアの即時撤退を求めるべきだ」と述べた。
この日は、多数の議案が可決されたが、特に議案29号の令和3年度一般会計補正予算や感染症対策に関わる補助金が主要な話題となった。議会は引き続き、地域の福祉や経済の回復へ向けた施策に取り組む方針を示した。
今回の定例会では議案件数の多さが強調される中、町民の意見を取り入れた施策の実現が期待される。議会は教育や農業振興、福祉における支援を通じて、持続可能な地域づくりを模索している。
町長や議員たちの尽力により、次回の議会でも新たな施策が提案されることが求められる。会議の最後には、小池眞利子教育長が退任の挨拶を行い、任期中の感謝を述べた。