令和3年3月8日、箕輪町議会で行われた定例会において、さまざまな議案が討議された。特に目立ったのは、観光戦略や交通政策、育児支援制度に関する報告と意見陳述である。
観光戦略に関しては、観光地としての箕輪町の潜在能力が注目された。町長は、もみじ湖や赤そばの里を訪れる観光客が増加している現状を踏まえ、観光資源を活用した商品開発とプロモーションの重要性を強調した。今後、町として観光資源を最大限に活かし、観光商品を開発することが不可欠であるとして、具体的な取り組みの方向性を示した。
また、交通政策としてデマンド型タクシーの実証実験が新年度に行われることも伝えられた。これは高齢者や足の不自由な方々の足となることを目指しており、利便性が期待されている。町長は、バス運行に代わる新たな公共交通システム構築が急務であるとし、今後の詳細な計画を策定する旨を述べた。
育児支援制度についても議論が行われた。現在、箕輪町は75歳以上の高齢者に外出支援券を配布しているが、利用者の声を反映させて柔軟に対応する必要があると言及された。特に、交通手段がない高齢者への配慮が求められている。
また、イクボス宣言が強い支持を得ている箕輪町では、今後も男女共同参画の推進や育児休業の制度拡充が必要な状況である。町内の企業にもこの宣言が広がり、育児休業の取得が普通のことである環境作りが急務とされている。