令和5年12月12日、箕輪町議会の定例会が開催され、様々な議題について議論が交わされました。主な議題には、まちなかタクシーの運行状況や高齢者支援施策が含まれています。特に、タクシー事業は863名の登録者を有し、268名が実際に利用しています。運行時間の拡充を求める要望や、タクシー会社との定期的な意見交換の重要性が強調されました。
このまちなかタクシー事業では、登録者の約50%が80代と高齢者が中心です。運行時間の制約により病院利用が難しいとの声もあり、土曜日の運行についての提案がありました。町長は運行の可否について慎重に検討する意向を示しました。
次に、補聴器購入費助成制度に関する議論も盛り上がりました。現在、障がい者に対する助成がある一方、高齢者への助成については明確な制度が存在せず、多くの町民から要望が寄せられています。町長は慎重に検討を進める意向を示しつつ、地域のニーズを踏まえた制度設計の必要性について言及しました。また、農福連携施策の具体化が必要であるとの指摘もあり、町としての前向きな取組についても期待が高まっています。
有機農業の進展に関しても注目が集まり、町の農業振興と連携した施策の展開が議論されました。有機農業の販路確保のため、町オリジナルのラベル企画や、学校給食での地産地消の推進が求められています。特に、次期福祉計画においても障がい者の就労機会の拡大を重視する方針が確認されました。
議会では、地域住民の意見を反映させる取り組みが求められています。特に再犯防止や防災施策についても具体的なモニタリングや地域との連携が期待されています。全体として、今後の施策に向けた町の取り組みが推進されています。町長は、地域に密着した施策が重要であり、行政と地域住民との信頼関係を築くことを強調しました。