令和3年6月14日に開催された箕輪町議会では、様々な議題が審議された。特に注目すべきは、令和3年度一般会計補正予算(第4号)や監査委員の選任、さらなる少人数学級推進に関連する意見書の提出についてである。
一般会計補正予算(第4号)は、新型コロナウイルス感染症関連の事業を含み、総額で97億円を超える予算が計上された。この予算には、診療・検査医療機関への応援交付金や、危機突破家賃支援金が含まれ、特に新型コロナの影響を受けた飲食業や宿泊業に重きを置いている。白鳥政徳町長はこの予算の重要性を強調し、地域の経済を支える施策であることを述べた。
次に、監査委員の選任に関して、松本豊實氏が再任された。町長は、松本氏の経験と誠実性が監査委員にふさわしいと述べた。
また、議会では「さらなる少人数学級推進と教育予算の増額」「義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充」を求める意見書が審議されたが、賛成少数で否決された。議論の中で、議員の松本五郎氏は、現状の補正予算の施策が適切であり、この時期に新たに意見書を提出する必要はないとの意見を述べた。一方、中澤清明議員は、意見書の必要性を認識しつつも、議会での合意形成の重要性を強調した。
最後に、教育現場での感染症予防対策予算の拡充を求める意見書も審議されたが、こちらも賛成少数で否決された。意見書の提出を求める立場の議員が、スクールサポートスタッフの配置による教育現場への影響を挙げ、国と県への働きかけが必要であると主張したが、他の議員は現状では十分な対策が進んでいるとの意見も散見された。