令和5年5月11日、箕輪町議会の臨時会が開催された。今大会では新たな議長および副議長の選出が行われ、荻原省三議員が議長に、入杉百合子議員が副議長に選ばれた。特に注目を集めたのは、女性議員の数が過去最多の5名となったことである。これにより、議会に新しい風が吹き込み、町民の期待を感じるとして、議長は「オープンで透明な議会運営」を目指すと述べたことが印象的であった。
議長選挙においては、荻原省三議員が選出され、就任後の挨拶で「町民との対話を大切にした議会を目指す」と強調した。また、今後の課題として少子高齢化が進む中で、町の活力を維持するための様々な施策への取り組みを促していくという意気込みが伝わってきた。
さらに、臨時会では重要な議題の一つである令和5年度一般会計補正予算も承認された。補正予算は1,346万円の追加を伴い、コロナ対策や子育て支援のための各種施策が盛り込まれている。特に、新型コロナ対策の弱体化と物価高騰に対する支援策として、低所得の子育て世帯への生活支援給付金が導入される。この支援は子育て世帯の生活を安定させるために不可欠であると考えられる。
議会活動の活性化に向けた新委員会の設置問題も取り上げられた。「議会活動活性化委員会」が設置され、議会の透明性と情報発信強化のために活動していく予定である。また、議会広報特別委員会も設置し、町民への情報提供を充実させる意向が示された。
さらに、郷土博物館のリニューアル事業についても述べられた。この計画は、2024年の春に完成予定であり、博物館の設備や内装が大幅に見直される。町民にとってより親しみやすく、利用しやすい施設への変革が期待されている。