令和3年7月29日、箕輪町議会臨時会が開催された。
本日は重要な議題が数件上程され、全議員が出席する中、議会が始まった。議長の小出嶋文雄氏が開会の挨拶を行い、暑さや新型コロナウイルスの影響による体調管理の重要性が強調された。
今回の議会では、特に「議案第3号 令和3年度箕輪町一般会計補正予算（第5号）」が注目を集めた。白鳥政徳町長が提出したこの議案は、歳入歳出それぞれ1億637万1,000円を追加し、総額を98億2,131万4,000円とする内容である。
議案内容には、地方創生臨時交付金の増額や災害復旧工事費が含まれ、これにより町の各施策の推進が期待されている。また、プレミアム付き応援券事業の実施も大きなテーマの一つである。これは新型コロナウイルスの影響で経済が厳しい町内事業者を支援するもので、町の消費拡大を図る施策だ。目的は地域活性化であり、具体的な数字として、プレミアム率は30%の商品の提供が予定されている。
一方で、議会内のデジタル化を図るため、タブレット端末導入の議論が持ち上がり、活性化委員会での充分な準備が整わないまま臨時会に議案が提出されたことに議員から慎重な意見が寄せられた。特に、岡田建二朗議員が議会の意思統一の必要性を訴え、予備費への回戻しを提案したが否決され、最終的に原案が可決される結果となった。
議案の可決に際しては、議員から様々な意見が交わされ、特に新たな環境に適応する必要性やデジタル化の促進について異論も見受けられたが、原案の立案のスピード感と必要性を支持する声も多く、議会としての方向性が示された。町長は今後も議会と連携を密にし、町民の期待に応える形で進めていく意向を示した。