箕輪町議会は令和4年2月28日、定例会を開催した。議長の小出嶋文雄氏は、急逝した伊藤隆議員を偲び、心からの哀悼の意を表明した。
本定例会は主に令和4年度の予算案に関する重要な議題が議論された。白鳥政徳町長は施政並びに予算編成方針を示し、コロナ禍や経済情勢の影響を踏まえた上で、地域の持続可能な発展に向けた取り組みを強調した。
令和4年度一般会計の予算案は109億1,700万円であり、前年比14.9%の増加となる。この増加の主な要因として新たに建設予定の防災交流施設や文化センターの事業が挙げられる。白鳥町長は、国庫補助金や地方交付税措置の活用を強調し、財政健全化にも留意する意向を示した。
議案第2号は令和4年度国民健康保険特別会計予算で、歳入歳出の総額は22億5,180万円。被保険者数は4,339人であり、前年度比で比較的安定している。
後期高齢者医療特別会計予算は3億1,550万円で、前年度比3.1%の増。歳入の主な要因は高齢化による被保険者数の影響である。
介護保険特別会計の予算は21億6,139万円であり、特に介護給付費の増加が目立つ。新型コロナウイルスの影響で介護の需要が高まっている。
また、令和4年度の水道事業会計予算は5億1,053万8,000円で、消火栓設置等の工事が増加している。下水道事業会計予算は10億5,596万7,000円で、企業債償還が終了したことが影響している。
さらに、地域定住自立圏に関する協定の変更も議題に上がった。新たに環境及び防災分野が加わり、伊那市及び南箕輪村との連携を深める方針が示された。
最後に、指定管理者の指定も行われる見込みであり、町内の施設運営に関する重要な決議がなされる予定だ。議会は無事に申請内容を承認し、住民の負託に応える形での業務を進める必要があると述べている。