令和5年6月12日、箕輪町議会において、一般質問が行われ、地域包括ケアシステム、高齢者福祉計画、少子化対策など重要なテーマに焦点が当てられた。
地域包括ケアシステムの確立に関しては、町長の白鳥政徳氏が、住民や医療・介護サービスが連携し合うことの重要性を強調し、基本目標は達成されつつあるとの認識を示した。特に、高齢者に対する介護・予防プログラムが一定の成果を上げているものの、地域住民の参加促進が今後の課題であるとのこと。具体的には、いきいき百歳体操やふれあいサロンなど、住民が主体的に参加できる場を創出している。
次に、高齢者福祉計画について質問がなされ、これまでの取組の成果が報告された。特に、自立支援のための具体的プログラムや、今後の計画の見直しが必要との指摘があった。介護人材の不足や、独居高齢者への支援の強化が求められている。
さらに、少子化問題に関する質問では、婚姻率の低下が出生率に与える影響について語られ、町内での結婚や子育てを促進する施策とコミュニティの強化が求められた。出会いを促進するイベントやフォーラムの開催が必要性を高めている。個人からのアプローチが重要であり、町もそれに寄与するべきだとの意見があった。
帯状疱疹に関するワクチン接種の重要性も提起され、健康推進課長が、ワクチンの効果と現状の接種状況について説明。健康寿命を延ばすための取組が求められている。これに関連して、プレコンセプションケア、すなわち妊娠前の健康管理の重要性も指摘され、教育と医療が連携することが必要だとされた。
また、公共施設としての新図書館建設の話題では、町長が長年の課題として事業の進捗状況と今後の計画を説明し、住民の期待にも留意しながら進める意向を示した。特に図書館の機能について、地域社会とのつながりや文化の中心としての役割が重視されている。
急激なふるさと納税の増加に関しても言及があり、返礼品の充実が寄附の増加につながっているとの分析がなされた。一方、町民が他市町村に対して納税する状況についても説明があり、地域間の競争が浮き彫りとなった。
最後に、町の教育方針において、現代社会で必要なスキルや価値観を育むための施策が進められているとされる。このような新たな価値観を取り入れた教育の重要性が認識されている。
このように、各テーマが詳細に議論され、今後の施策への期待と提言が次々に発表される中、箕輪町の未来に向けた動きが感じ取られた。