令和2年度の箕輪町議会臨時会が6月30日に開催された。
今臨時会では、主に新型コロナウイルス感染症対策に関わる議案が取り上げられた。特に、一般会計補正予算や財産の取得に関する審議が行われた。
冒頭の挨拶で、議長の中澤清明氏は「臨時議会が招集され、大変ご苦労さまです。コロナ関連の議案に関しては慎重な審議をお願いしたい」と述べた。出席議員は全員で15人であり、議会はスムーズに進行した。
日程第3では、令和2年度一般会計補正予算が提案された。町長の白鳥政徳氏は、この補正が新型コロナウイルス感染症対策に必要であり、歳入歳出をそれぞれ1億1,790万7,000円増加させる内容だと説明した。新型コロナ対応として計上した主な経費には、国庫支出金や子ども支援などがある。特に、一般会計補正予算の中には、ひとり親世帯への臨時特別給付金も含まれており、これは200世帯を対象とした内容とされている。
また、補正予算の内容には地域支えあいプラスワン消費促進事業に関わる補助金も含まれ、プレミアム付き支援券の実施により、町内の商業支援が図られる。商工観光推進室長の高橋英人氏は「新型コロナウイルス拡大による経済的影響を受けた町内事業者への支援が目的である」と強調し、経済活性化への取り組みを説明した。
日程第4では、学習用コンピュータ2,040台の取得が提案された。こちらはGIGAスクール構想に基づくもので、町の教育環境を整備する狙いがある。町長の白鳥氏は契約業者の選定などについて詳細を述べ、業者の選定は公正に行われたと確認された。議会では「新型コロナウイルスの影響で、授業の質を保つための重要な施策である」との意見が多数寄せられた。
会議の結論として、両議案は原案通り可決され、議長は「今後も住民のために適切な施策を行なっていく」と述べた。今後の取り組みが期待される中で、議会は無事閉会を迎えた。