令和5年3月定例会が、箕輪町役場議場にて開催された。
本会議では、町長や各部長から多岐にわたる議案が提案され、新年度予算や補正予算が中心的な議題となった。特に、一般会計予算は昨年度比13.5%増の123億9,400万円で、経済の持ち直しを背景にした積極的な取り組みが示されている。
予算の増加は主に、ゼロカーボン推進事業やデジタルトランスフォーメーション(DX)関連の投資によるものである。白鳥政徳町長は、「新型コロナウイルス対策、人口減少対策、SDGsの推進など、町民生活に密着した施策が求められる」と述べた。
一方で、コロナ禍で影響を受けた産業や観光振興についても言及され、町民と観光客が安心して利用できる施設の整備が進められる見込みである。特に、もみじ湖のマイカー規制やシャトルバス運行により、交通渋滞の緩和を図る施策も今後進む。
他にも、福祉医療費給付金条例が改正され、妊産婦への医療費助成が新たに導入される。これにより、妊婦が安心して医療を受けられる環境が整えられると期待される。
また、公共インフラの維持管理にも重点が置かれており、老朽化した水道管や道路の整備が進められることとなる。具体的には、災害時における緊急対策費用や、各種施設の耐震化等が含まれる。
会議は最終的に、今後の進行管理や詳細な事業内容についての質疑で盛況のうちに終了した。議会運営は今後、各常任委員会で具体的な審議が行われる予定であり、これらの施策が実現に向けて進むことが期待されている。