令和2年7月20日、箕輪町議会は臨時会を開催した。議長の中澤 清明氏は会議開始の挨拶で、厳しい梅雨明けや新型コロナウイルス感染症の影響により町民が沈んだ日々を送っている現状に触れ、何とかしなくてはとの意気込みを表明した。
本会議では4つの主な議題が審議された。議題の中でも特に注目を浴びたのは、令和2年度箕輪町一般会計補正予算(第7号)と令和元年度箕輪町農産物直売所一帯リニューアル工事の請負契約である。
まず、令和2年度一般会計補正予算について、白鳥 政徳町長は新型コロナウイルス対策のため、歳入歳出それぞれ3374万9000円の追加を提案した。これにより、歳入歳出の総額はともに136億4521万4000円に達する。また、詳細な予算の構成には、テレワーク環境構築への投資や感染症対策用の経費が含まれている。
具体的には、総務費で2874万7000円を計上し、役場の業務を支えるためのテレワーク環境構築が図られる。公民館への公衆無線LAN整備や、役場業務を担う職員用のタブレット端末120台も新たに導入される見込みだ。これに伴い、インフラや連絡体制の整備も進められる。事務局長の深澤 一男氏が詳細を説明し、議員たちの理解を得た。
次に、農産物直売所のリニューアル工事の請負契約について、町長は令和元年度の繰越事業として計画されていることを述べた。この工事は来客用駐車場の整備や、新しい売り場の確保を目的とし、契約金額は1億7325万円に設定されていることが紹介された。
協議の結果、双方の議案は全会一致で可決され、今後の施策に向けた重要な一歩を踏み出したといえる。議会関係者は、今後も継続的に町民の声を反映しつつ、効果的な政策実施を進める意気込みを新たにした。議長は、今後の進展にも期待を寄せている。