令和3年12月13日、箕輪町議会において定例会が開かれた。今回の会議では、複数の議案が審議され、国旗および町旗の掲揚に関する決議が重要なテーマとして浮上した。
まず、議案第13号である令和3年度箕輪町一般会計補正予算が提出され、原油価格の高騰に伴う経済対策として、全世帯への助成券の配布が決定された。白鳥政徳町長は、「全世帯に配布し、原油高騰の影響を軽減する」と述べ、特に生活に困窮する世帯への配慮を強調した。この助成は住民基本台帳に登録されている9932世帯が対象となり、1世帯当たり5000円の助成券を配布する。さらに、高齢者や経済的に困難を抱える世帯については、助成額が増額される見込みである。
次に、福祉サービス事業所への支援も行われる。福祉サービスの各事業所に対しても、新型コロナウイルスによる影響を考慮し、特別支援金が交付される。唐澤久美子税務課長は、「介護保険事業所や障がい福祉サービス事業者に対し、給付金として1事業あたり3万円支給する」と説明し、事業者の負担軽減を目指す狙いを示した。
議案第14号では、国旗および町旗の議場への掲揚についての決議が提案された。この提案に対しては賛否が分かれたが、賛成側は「国旗掲揚は国を象徴する行為であり、町の誇りを示す一環である」と支持を表明した。一方、反対派は「国旗掲揚は過去の戦争の歴史を連想させる部分もあり、慎重な議論が必要である」として、十分な審議がなされていないとの懸念を示した。最終的に、この決議は否決され、議会の自主性が尊重される結果となった。
さらに、議会運営委員長の伊藤議員より、会議規則の一部改正に関する議案第15号が提案された。これは欠席事由の明文化や、請願書への押印要件の見直しを含むものであり、全体的な効率化を図る取り組みとして可決された。