令和3年9月13日、箕輪町議会定例会において、昨今の大雨による避難指示やコロナウイルス対策に関して活発な議論が交わされた。
特に、8月の豪雨においては多くの町民が避難し、116人が避難所に集まった。町長の白鳥氏は、この避難指示に対応する重要性を強調し、各地域の避難状況を報告した。
避難所に対する心配も多く、特に乳幼児や高齢者に配慮した環境が求められる中で、適切な施設の確保や学校との連携が必要だと指摘された。教育長は通学路の安全確保について、合同点検を計画していることを明言し、地域や学校の協力が欠かせないと述べた。
また、香害問題も議論され、教育長は子どもたちや保護者への啓発を進める意向を示した。香害による健康への影響を訴える声が増加していることから、無香料製品の推奨が有効策として浮上した。
さらに、町の移住定住促進策も取り上げられ、特にUIターンを希望する若者への支援が喫緊の課題でついに104名が移住してきたとの報告があった。町長は蓄積したデータに基づき、今後も施策の見直しや周知活動を続ける方針を示した。
新型コロナウイルスワクチン接種に関しても、町内の接種率は高く、今後も子どもを含む接種を推進していく姿勢が述べられた。特に、中学生のワクチン接種において、予約率の向上が期待されている。
また、災害時の医療的ケアに必要な準備状況についての質疑もあり、特に医療的ケアが必要な住民に対する対応が不十分であるとの指摘があった。町は、今後自宅療養者や支援の必要な方への案内を含めた準備を進めていくよう努めるとコメントした。
最後に、日赤奉仕団の活動状況や今後の参加者確保についても触れられ、地域の防災活動や協力体制について改善の必要性が示された。
議会では、これらの問題について各議員からの意見交換が行われ、町の安全確保や住民支援に向けたより具体的な施策が期待されることとなった。