令和4年6月17日、松本市経済文教委員協議会が開催され、教育振興基本計画の策定が中心議題となった。
会議では教育政策課長の臼井美保氏が策定に伴う説明を行い、その後質疑応答が続いた。委員の池田国昭氏は、討議の前提について確認。事前に決まった内容に対する意見の提出がどのように反映されるのかを質問した。臼井美保氏は、出された意見を基にする方針であると述べ、意見が反映されることを強調した。
その後、池田氏は計画文書内に「ジェンダー平等」の表現がないことを問題視し、教育内容へ新たな視点が必要などと意見を述べた。これに対し、臼井氏は人権保障の観点から多様性を重視していることを説明したが、池田氏はさらなる具体性を求めた。様々な観点からジェンダー平等を含むべきという意見が出された。
また、金融経済教育について簡潔に説明があり、教育長の伊佐治裕子氏は、子どもたちが将来的な金融に対する意識を持つことの重要性を述べた。委員の横内裕治氏優先で言及され、経済教育の重要性が再確認された。
横内氏は私立保育園の日照問題に言及。近隣に住宅展示場が建設されたことにより、保育園の園庭が日陰になった事例を挙げ、さらなる環境整備を求めた。教育長は、子供の権利に基づき、適切なガイドラインの策定を進めることを説明した。
姉妹のような質疑応答が繰り返され、池田氏は加害責任について触れ、教育振興において日本の歴史を学ぶことの重要性を訴えた。こうした意見に対し、教育長は改めて個々の観点を尊重し、教育現場での実施を考慮する意向を示した。
最後に、中央図書館駐車場での事故についても言及されたが、質疑はなく同報告は了承された。委員長の勝野智行氏は、出された意見を前向きに捉えて実施へと繋がるよう努力するよう呼びかけた。