令和2年11月2日、松本市議会第4回臨時会が招集され、様々な議題が取り上げられた。
特に注目されたのは「市有財産の取得について」と「中核市移行について」である。これに関連し、臥雲義尚市長は、松本市が来年4月1日に中核市に移行することが正式に決定したと伝えた。市長は、市議会の理解をもとに人材育成や施設整備の準備を進めてきたことに感謝を述べ、市民サービスの向上を目指すとして言及した。
また、スーパーシティ構想についても言及され、市長は、デジタル技術を活用し、地域の課題を解決する取り組みを進めていることを強調した。特に、医療や公共交通などの分野で、新たな提案をしていきたいと述べた。市長は「市民の皆様の理解と支援が不可欠」と述べ、今後の進展に期待感を示した。
併せて、市民参加型のフォーラムと題した公開討論会の開催も発表された。11月14日には里山を考えるフォーラムが、さらに11月29日には基本構想2030フォーラムが開催される。これにより、松本市ゆかりの専門家や市民が集まり、意見交換を行う場が提供される。これらのフォーラムは広く市民に参加を呼びかけており、視聴はユーチューブで可能である。
議案第1号「市有財産の取得について」は、新たに取得する用地に関する報告や、進捗状況についても議論され、進捗率が73.82%であることが報告された。この議案に関しては可決が決定され、またいくつかの決算関連議案も認定された。
市議会では、財政面での課題についても言及され、新型コロナウイルスの影響が経済状況に及ぼすリスクについても言及された。市長は、引き続き健全財政を堅持していく意向を示した。
会議は午後11時28分に閉会し、全ての案件が議了された。今回の臨時会を受けて、松本市の行政運営や市民サービスの向上に向けた施策の推進が期待される。