令和2年4月14日、松本市議会第1回臨時会が開催された。
臥雲義尚市長が新型コロナウイルスの流行に関する深刻な状況を受け、様々な施策を提案した。感染症の拡大により市民生活や経済への影響が懸念されており、議会には新型コロナウイルス感染症対策に特化した補正予算が提出された。
今回、市長は市民の命と生活を守るため、責任ある対応を求めた。特に医療体制の強化や、経済的支援の必要性が強調された。市立病院の役割を明確にし、医療リソースを最適化する施策を打ち出す意向も示された。
また、都市計画道路に関連する市有財産の取得についても議論された。議案第3号は、松本都市計画道路の整備用地を取得するもので、進捗率は71.19%に達した。これに対し、一部の委員からは土地所有者への丁寧な説明が求められた。議案は最終的に可決される。
市長の提案の中には、新型コロナウイルス感染症による被用者への傷病手当金支給が盛り込まれた。特に、国民健康保険の改正により、感染が疑われる被保険者への支給措置が重要視された。これに対しても議員全体が賛成を示し、承認された。
さらに、議案第5号で副市長の選任が行われ、嵯峨宏一氏が新副市長に選定された。市長はこの選任について、迅速かつ効率的な市政を推進するために重要だと述べた。しかし、議会側ではこの人事案に対して様々な意見が述べられた。特に、議会との協議不足を懸念する声が上がり、反対する議員も見られた。この選任が市民のためになるかどうか議論が続く中、可決された結果となった。
最後に、新型コロナに関連する意見書が追加日程として提案され、国に対してさらなる経済対策の充実を求める内容が可決された。市議会全体として、今後の経済活動に対する支援が求められる状況であることを改めて示した。