令和2年6月19日に開催された教育民生委員協議会では、松本市における重要な課題が議論された。
特に議論を呼び起こしたのは、松本市立病院建設事業の再開に関する議題である。病院局の牧垣孝一病院総務課長は、候補地選定の進捗について年度内に決定する意向を示した。
また、地域医療構想に基づき病院の専門委員会設置の必要性も強調された。上條俊道委員は特別委員会設置の時期について質問し、「教育民生委員会での協議のタイミングを明確にし、早めに方向性を示してください」と求めた。
さらに、予想以上に感染症対策も含めた病床数の変更が検討される可能性が挙がり、北野喜良病院事業管理者は「現在199床であり、削減は考えていませんが、常に地域の医療ニーズに基づく議論が求められます」と回答した。
続く議題は、松本市立小中学校における緊急暑さ対策である。学校教育課の上條公徳課長は、23校が大規模改修を完了し外断熱施工が行われたと報告した。委員からは「外断熱をどう活用するかが重要」との意見が出され、設計の工夫を求める要望が寄せられた。
また、エアコン設置に関連する問題も議論され、塩原孝子委員は「早急な手立てが必要」と強調した。上條課長は入札公告を行っているが、夏休み前には全てのエアコン設置は間に合わないと説明。本委員会は、環境改善を急務として捉えた。
松本市における条例の骨子に関しても議論が繰り広げられた。上條昭一福祉計画課長は、各事業者に対して周知を進めており、パブリックコメントの取り組みも強化される予定であると述べた。
最後に、国宝旧開智学校校舎の耐震工事に関する報告が行われ、工事の見学会などの実施についても言及された。今後、旧開智学校の防災に向けた取り組みも強調されており、設計の見直しが進められることが期待される。