令和3年2月25日、松本市で当初予算説明会が開催された。市長の臥雲義尚氏が贈った挨拶の中で、今年度の予算編成が新たな総合計画を反映させた点を強調した。特に注目を集めるのは、地域づくりに関する新たな取り組みであり、センター長が地域課題を把握するための団体運営に多様な視点を取り入れる方針である。各地区に新たに設けられる支出の自由度を持つ交付金は、従来の運営に柔軟性をもたらし、地域の特性を生かした事業創出を目的としている。
さらに、今回の予算に伴い、保育士の確保が着実に進められている。昨年度よりも正規保育士が増加し、志望者に対する採用活動が行われているという報告があった。これにより、一層のサービス向上が期待され、また、待機児童の解消につながる可能性が高まっている。特に新型コロナウイルスの影響で増加した潜在的待機児童に対する対応も急務となっている。
新型コロナウイルスワクチン接種に関しては、予約システムの整備が進められ、接種会場では感染症対策を講じる計画が説明された。特に、問診票の事前配布により、混雑緩和と時間短縮が狙われている。また、高齢者施設に関しては巡回接種も行い、必要な人々が適切にワクチン接種を受けられるよう配慮がなされる。これにより、さらに多くの市民が安心してワクチンを受けることができるようになる。
さらに、「こんにちは赤ちゃん事業」の訪問活動についても、新型コロナウイルスの影響が続いているなか、郵送で親への連絡を強化しつつ、訪問活動の再開を計画しているとされた。市の支援の元、低所得者層への配慮も考慮されており、福祉の強化が進んでいる様子が伺える。