令和2年10月21日に行われた教育民生委員協議会では、成人式の開催方法や市立中学校教諭の失職問題が議論の焦点となった。
成人式の開催方法については、まず、生涯学習課長の栗田正和氏が「基本的には集合開催を進める」と強調した。さらに、今井ゆうすけ委員が提起したオンライン配信の可能性についても問われ、栗田氏は「撮影したものを後日公開する予定」と述べつつ、リアルタイム配信を要望する意見が上がった。
また、成人式に関する資料はインターネットで公開される見通しで、写真撮影時にマスクを外す提案もあった。その一方で、今後の新型コロナウイルス感染症対策において、成人式を実施するか否かの判断基準について、栗田氏は「10月末に状況を見極める」と説明した。
一方、市立中学校教諭による児童買春・児童ポルノ関連の事件に関しては、学校指導課長の高野毅氏が詳細を報告。失職の理由については法律違反であり、教職員の未然防止に向けた取り組みが重要であるとの意見が出された。
塩原孝子委員からは「教職員同士で悩みを共有し、改善の機会を持つべき」との指摘があったが、高野氏は「各学校で話し合う機会を設けている」と回答した。委員らは、教育現場の環境整備と市民への説明責任を強く求めていることが際立った。
最終的に、成人式に関する不安や懸念の声を受け、市は柔軟な対応を考慮しながら実施に向けた準備を進める意向を示した。教育現場においては、教諭による問題の影響を受けた生徒のサポート体制が重要であると訴える声も上がった。