令和4年9月16日に厚生委員協議会が開催された。この中で、南部地域への子育て支援施設の設置や健康増進の施策の策定が議論されたことが特徴的だった。
特に、南部地域への子育て支援施設・福祉ひろばの設置については、委員からの要望が多かった。こども育成課長の前澤典子氏は、「商業施設内に設置し、地域の皆様が喜ぶ施設を目指している」と述べ、来年7月のオープンを予定していることを明かした。施設の運営に関しても土日の開館を計画しており、地域住民からのニーズに応える形で進めているとのことだ。
一方で、松本市健康増進総合計画の策定について、健康づくり課長の田中正一氏が過去に立ち上げた分析チームの進行状況について報告した。委員の上條美智子氏は、既存の東部と南部での福祉の水準の差を懸念し、「すべての市民に平等なサービスが提供されるべきである」と訴えた。これに応じて、田中氏は「庁内で連携を深めている」と回答。
また、健康づくり推進員の見直しについても議論が行われた。健康づくり課課長の加藤琢江氏は、現在の活動内容を見直し、出張型の健康づくり支援を強化する計画を明らかにした。この方針に対し、委員たちは地域の高齢者へのサポートが不可欠であるとの意見が挙がった。
報告事項としては、松本市重層的支援体制整備事業実施計画や第4次松本市障がい者計画についても説明があり、委員からは具体的な施策への期待が寄せられた。特に、障がい者支援についての具体例を挙げ、各委員からはその重要性が再確認された。
最後に双葉保育園での火災発生についても報告された。こども部長の青木直美氏は、火災原因が職員の不注意であることを謝罪しながら、再発防止策を講じる旨を述べた。園児に被害がなかったことを「幸い」と言及し、今後の対応策を講じることを約束。
全体として、厚生委員協議会では、子育て支援や健康施策、新たな支援体制に関する前向きな協議が行われた。より良い福祉の実現に向け、今後も地域と共に歩む姿勢が求められている。