令和5年2月24日、松本市で当初予算説明会が開催された。
議長の芝山稔氏が議を開き、政令指定都市としての財政運営を問う重要な問題に関し、関係者が議論を交わした。
予算に関する久しぶりの大規模な議論の中で、多岐にわたるアジェンダが設定された。特に目を引いたのは、産業振興部関連の新規事業であり、雇用対策事業における女性活躍推進が言及された。 労政課長の塩野崎隆夫氏が、「今年度は20名の受講者を予定している」と答弁し、さらなる人材育成の重要性を強調した。
また文化観光部においては、城下町松本フェスタの予算増額が友好的に評価され、地域活性化への貢献が期待されている。観光プロモーション課長の小口一夫氏は、「氷彫フェスティバルにおいては、子供向けのイベントの企画を進めている」と述べ、今後の施策に対する意気込みを示した。
環境エネルギー部では、プラスチックごみ削減事業に関連し、リユース食器の導入が進められることが発表された。鈴木博史課長は、「多様なイベントに対応できるよう提案事業者を募る予定です」と語り、地域イベントの進展に寄与する意向を示した。また、森林再生活用事業についても山枯れ対策が話し合われた。
教育委員会の関係では、地域と連携したモデル校の設立や、様々な教育支援が計画され、総じて「学び支援」に重きを置いた発言が多く見受けられた。教育長の伊佐治裕子氏は、「子供たちが自分自身で学ぶ力を育むことが重要」と述べ、教育環境の充実に向けた取り組みが続いている。
最後に、松本城特別会計予算が報告され、歴史的建造物を守るための活動が期待される。会議全体を通じて、各部門の活動報告と連携強化に向けた意見交換が行われ、効率的な資金運用の在り方が模索される中で、市民の期待に応える形で予算が組まれる方向で進んでいる様子が伺えた。