令和6年4月24日、松本市において経済文教委員協議会が開催された。ここでは、白馬・松本間の冬期バス実証運行とその結果についての議論が重要なテーマとして浮上した。
観光プロモーション課長の勝山裕美氏は、実証運行の成果について驚きを持って説明した。出発当初は好意的に受け止められていたものの、実際の利用者の行動には期待外れの結果が多く見られた。特に、松本への訪問者が「松本」という地域についてほとんど認識していないことが指摘された。
観光プロモーション課長は、「松本市は白馬村にどれほど近いのか、どんな魅力があるのかを理解してもらう必要がある」と述べ、利用者への認知度向上が課題であると強調した。この点について、委員の近藤晴彦氏は、訪れる人々に宿泊と食事をセットで提供する必要があると考えを示した。加えて、長野との状況の比較も必要だと指摘した。
一方、委員会では桔梗ヶ原・松本ワインバレー特区の認定後の販売促進についても話題となった。農政課長の丸山行康氏は、特に現段階では販売支援団体など具体的な施策は準備されていないものの、今後のイベントでのPRが最も効果的であるとの認識を示した。
さらに、松本パルコの閉店に関する報告も行われた。商工課長の丸山克彦氏は、パルコが閉店することに対し、市民との共感を得るための手続きが重要だと述べた。市は、閉店の影響を受ける他の事業者との関係を考慮して対応を進める必要がある。
その他にも、史跡の整備や学校の活動における安全対策についても詳しく議論された。特に、教育監の坂口俊樹氏は事故対応について地域との連携が大切であると述べ、学校内の教育指導においても生徒の安全を確保する体制の重要性を訴えた。
この日の議論は、市の未来や観光振興、教育の在り方について考える大切な機会となった。今後さらに具体的な施策が期待される。