令和２年松本市議会６月定例会が開催され、主要議案として令和２年度松本市一般会計補正予算（第４号）が上程される。市長、臥雲義尚氏は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた経済活動の回復を目指し、緊急支援策を盛り込む必要があると強調した。
市長は、特に地域支えあいプラスワン消費促進事業費補助金を活用したプレミアム商品券発行事業に、６億6,300万円を計上することを明らかにした。このほか、キャッシュレス決済ポイント還元事業にも５億2,900万円を計上。
また、国の持続化給付金の対象外の事業者をサポートするために、新規開業家賃補助制度の拡充を示し、経費1,105万円を計上した。さらに、市民に市内の観光を促進するプレミアム付き宿泊商品の助成策についても959万円を計上する。
一方、議員からは新型コロナウイルス拡大の影響の中で、市民生活や市内経済が深刻な影響を受けているとの声が上がる。懸念されるのは、コロナの第二波、第三波への備えであり、適切な情報収集と対策が求められる。議員の質問に対する市の答弁によれば、関連する医療体制の強化が重要であるという。また、保健所の体制や地域内の感染症対策の充実が強調された。
さらに、最近松くい虫被害が進行している地域の対策も重要なテーマとなり、環境再生への取り組みが求められる。今回の補正予算案には、松くい虫の影響を受けた地域への政策も含まれており、引き続き地域住民の声を聞きながら対応する必要があることも、議論される。