令和3年4月22日に開催された建設環境委員協議会では、松本市の重要な課題に関する協議と報告が行われた。
主な議題としては、林道よもぎこば線のモルタル吹付法面の一部崩落への対応が挙げられた。森林環境課長の勝山隆浩氏は、平成27年以来の崩落の経緯を説明し、今回は約110メートルののり面が影響を受けているとのこと。これに対して、委員の柿澤潔氏は、過去の崩落事例を踏まえ、安全対策をしっかりと講じることを求めた。さらに、ゴールデンウイークから夏場の交通渋滞防止にも配慮して欲しいと強調した。
次に、松本市食品ロス削減推進計画の策定について、環境・地域エネルギー課長の鈴木博史氏が報告を行った。委員の上條温氏は、宴会での食べ残しが食品ロスにつながることを指摘し、持ち帰りに関する規制緩和の重要性を強調した。また、松本市の保健所との連携を図ることも提案された。
松本市総合交通戦略の見直しに関する議論も行われた。交通ネットワーク課長の丸山博氏は、公共交通計画の進捗状況を説明。委員の上條温氏は、特に高齢者や中山間地域の住民が交通手段に困る現状について言及し、利便性向上に向けた取り組みが必要であると指摘した。
この会議の成果として、委員たちは市民生活の向上と持続可能性を考慮した計画や対策を整えることを共通の目標に掲げた。特に、食品ロスの削減や交通の利便性向上に関しては、すぐにでも行動を開始する必要性があることが再確認された。これにより、市の主導で持続可能な未来への取り組みが一層進むことが期待される。