令和3年11月12日に開催された経済文教委員協議会では、松本城に関する重要な2つの報告が了承された。
1つ目は、松本城イルミネーションの実施についてである。今後のイベントに向け、集客目標が3万人に設定され、予算は7199万円を確保している。この計画において、駐車場対策や安全対策についても市民からの意見が出され、観光プロモーション課長の小口一夫氏は、「公共交通機関の利用を促すほか、来場者により多くの楽しみを提供する考えを持っている」と語った。
次に、松本城の堀浚渫工法の選定に関する報告があった。文化財課城郭整備担当課長の竹内靖長氏は、施行予定の深さは約1.5メートルで、堆積土の除去には約60年かかると述べ、進捗を確認する必要があると強調した。委員たちからは、堀の水質浄化の目途や、市民からの協力基金の設立案が上がり、竹内氏は「現在は国の補助金を頼りにしている」と答えた。
委員たちはほかにも、堀の管理計画に石垣の関連性を求める意見や、公園でのイルミネーションに関する景観影響などについての懸念を示した。さらに、市民の期待に応えるためには、工事の進行とともに横の連携が不可欠であるとし、市民へ適切な情報提供を求めた。最終的に、委員たちはこれらの報告事項を承認し、工事進行を見守る意向を示した。