令和5年5月26日に開催された建設環境委員協議会では、松本市の重要課題について様々な議論が行われた。
特に注目を集めたのは、松本市の松くい虫被害対策基本方針の見直しについてだ。森林環境課長の小岩井淳氏は、アカマツが最終的に失われる可能性について言及し、「枯れたアカマツ林の跡地では、また新たにアカマツが生えている場所もある」とした上で、森林整備の重要性を訴えた。
また、都市計画課長の赤間善浩氏は、第7次道路整備五箇年計画を策定する中で、自転車レーンの設置計画が明らかになるなど、自転車の利用促進に向けた取り組みが進んでいることについて説明した。さらに、この計画には上下水道局との連携も含まれており、地域の特性に応じた整備方針が求められている。
地域エネルギー事業に関しては、環境・地域エネルギー課長の鈴木博史氏が、波田駅周辺地域での脱炭素化推進事業の進捗を説明し、「災害時における電力供給の確保が課題となっており、再生可能エネルギーの活用が鍵となる」と述べた。これに対し、環境保全課長の中村昌司氏は「市民に向けて、緊急時の給水訓練や再生可能エネルギーの啓蒙活動を進めている」と強調した。
さらに、松本市アルプス公園自然活用実行会議からの提言が報告され、自然環境保全と地域の活性化のための具体策が検討されることが確認された。公園緑地課長の布山明彦氏は、地域の意見を積極的に反映させる姿勢が強調され、市民参加型の進め方に期待が寄せられた。
こうした議論を通じ、さまざまな観点から松本の未来に向けた取組みが進められることが改めて確認された。