令和5年6月29日、松本市議会の定例会が開催された。
本会議では、議題として提出された議案が次々に可決され、特に燃料油価格と介護保険制度に関する意見書が注目を集めた。
まず、経済文教委員長の今井ゆうすけ氏は、燃料油価格激変緩和対策事業の延長を求める意見書を提出した。ウクライナ情勢による原油高騰の影響を受け、市民の経済活動への影響が懸念されている。今井氏は「補助金終了後、最大で25円が売価に影響すると予想される」と述べ、国に対し延長を強く求めた。
また、厚生委員会からの報告では、介護保険制度の改善を求める意見書が可決された。ここでは、介護サービス利用者の自己負担増加が問題視され、自己負担を現状維持することなどの要望が盛り込まれた。委員長の横内裕治氏は、「新型コロナウイルス感染症の影響で、介護サービスが受けられない状況が広がっている」と強調した。
健康保険証の継続を求める意見書も採択された。提出した神津ゆかり氏は、「健康保険証の廃止により、多くの人が医療を受けられなくなる恐れがある」と警鐘を鳴らした。