令和元年6月28日、松本市で初当選議員研修会が開催された。議長の村上幸雄氏が司会し、先輩議員の講話や議会基本条例に関する取組みを通じて、新人議員の理解を深めることを目的とした。
村上議長は挨拶の中で、議会活動の経験を積むことが重要であるとの認識を示した。「一般質問をやることによって議員になったように感じる」と述べ、自らの議会運営へのお礼の言葉を述べた。何か新たな経験や学びが得られる場であることを強調した。初当選議員にとって、一般質問や委員会審査は慣れない部分も多いが、こうした研修が彼らの成長に繋がると期待される。
その後、議長先任者の柿澤潔氏が講話を行った。彼は自己の政治活動の背景について語り、議員としての心構えを説明した。議員としての役割は地域へ様々な要望を受け止め、一つひとつ応えていくことであると述べ、新人議員には初心を忘れず、地域の期待に応え続けてほしいと訴えた。
また、柿澤氏は過去の経験から、発言には責任が伴うことを強調し、「言いいっぱなしは避けるべき」と警告した。「議員は議会の声を代弁しなければならない」と訴え、疑問点を持った時には議員同士でしっかりとコミュニケーションを取ることも重要だとした。
芝山稔議会運営委員長は、議会基本条例に関する取組みを説明したが、特に質疑はなかった。また、議会事務局関連の業務や例規についても注意点が共有された。河村知佳議会事務局次長は、議員の兼職の制約を確認し、議会活動における基本的なルールの重要性を再認識させた。
副議長の阿部功祐氏も挨拶を行い、初当選議員に向けた研修の意義と市民主義の重要性を述べた。彼らの成長が松本市議会の質向上に繋がることへの期待を示した。この研修会は、新人議員にとってスタート地点であり、今後の活動において生かしていくことが求められる。