令和3年7月21日に開催された松本市の総務委員協議会では、2件の報告事項が協議された。特に注目されたのは、旧五常小学校校舎の後利用に関する提案についてであった。委員からは詳細な説明の要求が相次ぎ、議論は白熱した。
報告を行ったのは総合戦略室長の近藤潔氏である。この件に関する具体的な審査項目について、委員の吉村幸代氏が質問した。吉村氏は「プロポーザル審査が行われたということでお疲れさまでございました。もう少し詳しくご報告を受けたい」と述べた。
この提案を巡る審査結果について詳細を聞かれた近藤室長は、具体的な評価を示す資料を出せていないことを謝罪した。これに対し、委員の太田更三氏は、「資料がないものを了承することはできない」と強く反発した。議会としての責任を果たすためには、資料を基にした議論が必要であると主張した。
会議の午後の部では、委員たちから教育的観点からの意見も相次いだ。特に、松本市・高山市の姉妹都市提携50周年記念式典に関する報告が行われ、市町村間の交流や協力の重要性が強調された。秘書広報室長の田中史郎氏は、出席者の調整を行っていることを伝えた。これに対して委員の上條温氏は、「出席者の範囲について詳細に説明されていない」と指摘した。
その後の旧五常小学校校舎の後利用に関する議論は、委員からの多くの質問により、プロポーザル審査の透明性について懸念が示された。特に、教育委員会の見解や交渉の経緯について、追加の説明を求める声が多かった。
さらには、松本市教育委員会との関係の重要性が強調され、教育への影響を考慮した上での判断が必要であることが強調された。このため、会議の終了時には、承認しがたいとの集約がされ、さらなる詳細な説明を求めることが決定された。
今回の協議は、地域振興や教育に関する重要な課題についての理解を深める契機となった。今後の対応に大きな注目が集まる。