令和2年8月11日に開催された教育民生委員協議会では、3つの重要な議題が取り上げられた。
松本市の小児科・内科夜間急病センターにおける感染症対策工事について、医務課長の田堂誠氏が詳細を説明した。工事の設計は住宅課が担当し、重要な空調システムの導入が行われることが強調された。上條俊道委員は、感染症対策が完璧に行われるかどうかの確認を求めた。これに対し、田堂課長は、感染症疑いの患者の動線を徹底的に管理するため、感染症室から直接出入りする形になることを説明した。
また、塩原孝子委員は、新型コロナウイルスと熱中症、さらにはインフルエンザに関する症状の類似性について懸念を示した。田堂課長は、患者が来院する前に電話を通じた指導が行われていることを述べ、感染症室での診療体制を強調した。しかし、塩原委員は、感染症待合室の混雑を懸念しており、すぐにでも工事が開始されるべきだと訴えた。
次に挙げられた松本圏域新型コロナウイルス感染症外来・検査センターについては、健康づくり課長の逸見和行氏が説明した。このセンターは、県内に20か所設置する目標で、松本市防災物資ターミナルでも設置される予定である。塩原委員は、松本での検査センター公表について安心感を強調し、松本圏域にも2カ所の設置が歓迎されていることを述べた。
最後に、こどものインフルエンザ予防接種助成事業の実施について議論された。健康づくり課長の逸見氏は、接種料金のばらつきを考慮しつつ、受ける先の医療機関での半額助成を検討していることを明かした。委員たちは、助成対象を中学生まで拡大することへの要望を表明し、他市との比較も交えつつ、インフルエンザの予防接種の重要性を再確認した。委員長の小林あや氏は、今後の議論を経て、助成事業が充実することを促した。