令和5年度の当初予算説明会が開催された。この説明会では特に国民健康保険特別会計や介護保険特別会計に関する予算が焦点となった。
議長の芝山稔は、会議の冒頭に感染症対策に関する注意点を挙げ、全員での出席を確認した。国民健康保険特別会計の予算が説明された際、保険課長の清水口功氏が具体的な数値を示した。会計による質疑も交わされ、参加議員からはその運用方法についての質問が相次いだ。
続いて、介護保険特別会計予算について高齢福祉課長の勝家知子氏が説明を行った。犬飼明美議員から認定調査の件数について質問があり、勝家課長は「令和4年度には認定者数が7,944件だった」と答えた。新型コロナウイルスの影響で調査が延期されていたため、数字が増加したと説明した。
議員の横内裕治からは、電力スマートメーターを使ったフレイル検知事業の問題点についても反響があった。健康づくり課長の田中正一氏は「個人情報の取り扱いには十分注意している」と発言。利用者の不安を解消するための施策を今後も強化していく意向を示した。
また、教育政策課長の臼井美保氏が、松本市独自の教育費調査について触れ、今後の実施に向けた意気込みを語った。池田議員は「市としてしっかりした調査を期待する」と要望した。
最後に、病院事業会計予算についての発表が行われ、全体的に順調な運営を行っていることが確認された。議長の芝山稔は、今回の説明会において顕在化した課題を受けて、各委員会での詳細な審査を求めることで会を締めくくった。
今回の説明会での質疑応答は、予算案に対する議員の関心を強く反映した内容となった。