令和3年6月17日、建設環境委員協議会が開かれ、松本市の交通戦略や公園整備計画について議論された。
市内における交通渋滞の問題は、委員の間で特に注目された。
交通ネットワーク課長の丸山博氏は、公共交通の利用促進と自転車利用の強化が渋滞解消に繋がると強調した。
具体的な対策として、短期的には公共交通やパークアンドライドの活用を提案し、長期的には道路整備が必要であると述べた。
また、アンケート調査に基づく渋滞箇所の結果も報告された。この調査では、特に平日の朝と夕方に渋滞が集中することが確認されている。
現場調査の結果、利用者の感覚と実際のデータが乖離しているケースも多いことが明らかとなった。
さらに、アルプス公園旧まきば山荘跡地の整備事業について、各委員から多くの意見が寄せられた。
公園緑地課長の百瀬久芳氏は、アンケート調査が市内外の利用者を対象に行われたことを報告したが、塩原孝子委員からは、地域住民への事前説明が不足していたとの指摘があった。
この点について百瀬氏は、利用者に焦点を当てた結果とし、告知不足を認めた。
上條美智子委員は、アンケート実施時期や方法に疑問を呈し、さらなる意見聴取の必要性を強調した。これに対し百瀬氏は、今後も広範な意見収集に努めると約束した。
また、地域との連携についても、前澤弘一建設部長が十分な配慮が欠けていたとの認識を示し、今後の改善に向けた意向を示した。
松本市の専用バス路線や公共交通改善に関して、塩原委員が提起した少量移送サービスの重要性も議論された。この取り組みを通じて、交通支援を必要とする高齢者層にも配慮する必要があるとの意見が出された。
最後に、議会への情報共有と説明の重要性が再確認され、今回の協議会は報告を受けた形で、その意見とともに進めていく方針が確認された。