令和3年8月2日に開催された議員協議会では、松本市第11次基本計画について協議が行われた。
市長の臥雲義尚氏は、前回の協議での意見やパブリックコメントを踏まえ、一部見直しを行ったことを報告した。特に重要視されたのは、「松本『シンカ』推進会議」による市民の声の反映であると強調された。
総合戦略局長の横内俊哉氏が、松本市第11次基本計画の具体的な進行状況について説明。過去の協議会で得られた意見とパブリックコメントをもとにした見直しの概要を述べた。特に新設された松本「シンカ」推進会議のメンバー構成について、学識経験者や市民が関与する意義を説明した。
一方で、議員からは計画の表現や具体性について疑問の声も上がった。阿部功祐議員は、アルプス公園ならではの特出しの表記について、全体的な公園整備と同等に扱うべきではないかと指摘した。さらに、このことが市民と議会に対する透明性に欠けるとの懸念も示された。
また、質の高い保育や幼児教育の実現に関しても議論が行われた。市の提案に対して、議員たちからの意見は市民の多様性に応じた教育の重要性を訴えるもので、個別の教育機関との連携を重視する必要があるとの声が大きかった。この点については、こども部長の青木直美氏が現行の保育方針について説明した。
最終的には、全員からの意見を受けて、市長がアルプス公園の整備について改めて強調したが、議会の賛同が得難いことを示唆した。議長の芝山稔氏は、継続事項として再度の協議を呼びかけ、会議を締めくくった。今後の展開に注視する必要がある。